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小さな星雲
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2018.06.11 Monday

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    2016.03.06 Sunday

    アマゾンプレミアムに入っていたわたし

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      評価:
      樋口 毅宏
      マガジンハウス
      ¥ 1,404
      (2015-10-15)

      JUGEMテーマ:文学

      アマゾンプレミアムが何なのかよくわかっていない時に、
      残念ながら入会していたアマゾンプレミアム。
      最初は無料だった気がしたんだけど、
      動画が見れたり音楽が聴き放題というのが始まってから、
      よくよくカードの明細を見ると3900円月々引かれているではないか。

      一ヶ月に1回利用するかしないかなのに、何払ってんだよ!
      たかいよ!
      huluだってそんなしないよ。
      早く届けるって言われても、そんなに買い物しないのに。
      下手すると3900円も買わない月の方が多いかも。
      ヤバいよ解約しないと。と思って解約する前にプライムの内容を確認してふと止まる。

      itunesで契約されてないようなアーティストが聴き放題の中に入ってる。
      itunesは曲ごとに買っているので、
      お店のBGMが買ったときにしか新しくならない。
      2枚くらいアルバムを買うと結構4千円くらいいってしまう。
      うむむ。有線に入ってた頃は月々6千円だったっけ。
      なんか悩ましい。
      NETFLIXに入ろうかと思っていたけれど。

      さて、どうでもいいことはさておき。
      本のレビューでもしようかと思っていた。

      この本は実はamazonでは買ってない。
      美容院で読んだ雑誌の書評で見て思わず買ってきてしまった。
      何故って、もちろんわたしはフリッパーズのフォロワーだったから。
      岡崎京子の表紙。
      中身はフリッパーズをイメージしたバンド、
      ドルフィン・ソングのファンの女(45)がタイムスリップして1989年にやってくる話。
      バブルの世界にやってきて、歴史を書き換えるという。

      フリッパーズのフォロワーの演奏する音楽はたくさんあった。
      カヒミカリイになりたい女が巷にたくさんいた。
      オタクっぽい音楽だったから、
      ファンとしてもマニアックな音楽をたくさん知ってることが良しとされ、
      小さなコミュニティがたくさん形成された。
      でもそういう話を書く人が多くはなかったのではないかと思う。
      少なくとも自分はあんまり読んだことがなかった。
      ブログなんかだと星の数ほどあったけど。

      読んだ内容は、80年代の終わりらしいというか、
      正直『でたらめな都合の良いSF』という感想。
      これはいい意味で。
      80年代の80年代らしさってこういうところにあると思う。
      みんながお金を得て未来に疑いがなくていろんなことに麻痺していた時代。
      ご都合主義な本もたくさん読んだな。
      そんなこと現実にはあるわけないよねー的に嘘を嘘として楽しむ読者もたくさんいた。

      憧れていたカルトスターとタイムスリップした過去で青春をやり直すなんて
      どこのハーレクインか、という自己ツッコミも鮮やかで、
      こういうのも80年代を謳歌した人ならではの軽妙さかなと思った。

      その後の時代の変化をどうやりすごしたんだろう。
      なんとなく上手く現在まで泳いでこれてしまったんだろうか。
      なんとなくあの時代の人にはそれができる気がする。

      そういう能天気でどこか明るい空気感と、
      その反対、喪失感と終末感があるのがあの時代だったんだろうな。
      わたしもすっかり毒されていたことを思い出す。

      あの時代のアイコンといえばフリッパーズだけでなくわたしにとっては岡崎京子もいる。
      事故に遭ってヘルタースケルターを完結させないままになってしまった、
      岡崎京子はいつか完全復活する日が来るんだろうか。
      その時世界をどんな眼差しで眺めるんだろうか。
      ひとりの女の子が堕ちるさまを描きたかった人。
      わたしは自分が堕ちていくのは嫌だった。
      本の中で壊れていく世界を眺める。

      今、住んでいる地域の近くには元赤線、青線がある。
      そこに行く用事もごくたまにある。
      今もたちんぼの人がいて、男の人を誘っていく。
      カヒミカリイがパリに引っ越した時、ピガールというあまり治安の良くない盛り場に居を構えた。
      なんでそんなところに。
      その当時はそう思っていたけれど、今もよくわからない上わたしがこの街にいる理由もほんとはよくわからない。
      なんとなく、大人になると自分で暮らす場所も決められるし
      生き方も決められる。
      その上でここにいる。
      なにか、知りたいことがこの街にあったんじゃないかと思っている。


      この本を読むまで、ずっと切り離していた時代を今味わい直している。
      フリッパーズに人生観を作られた時代もあった。
      同じ音楽が好きな友人たちに囲まれて、居心地が良かったけどその環境に閉塞感も感じていた。
      自分自身、になりたくて探し始めた頃から、
      それまでのアイデンティティを否定するわけではないけど、
      とりあえずフリッパーズは聴きすぎて角が丸くなってしまった。
      それでも聴きつづけてる人はいるよね。たしかに。
      そして45歳になって、この本の中で活躍している。

      16:29 | | comments(0) | - | - |
      2018.06.11 Monday

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